先日2021/11にサイドFIREしましたので、今回はその理由と背景についてお話しします。
動画でご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
後ほどご説明するんですが、辞めるのは私だけで妻はあと1年半くらい働く予定です。
ですので、厳密に言うとただの専業主夫化という事になります。
(誤解を招かないように先にお断りさせていただきました!)
子持ち家族でFIREを目指す人は共感頂ける部分もあるかな?と思うので、よろしければ最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。
FIREを目指し始めたきっかけ
そもそもなんで私たち家族がFIRE目指すようになったのか、そのきっかけから軽くお話しします。
私たち家族がFIREを本格的に目指し始めたのは2019/10からで、実はそんなに前からじゃないんですね。
それまでも私も妻も投資は行っていたんですが、特に目標を立てずにやっていました。
私の方は、銘柄を調べてみて「上がりそう」「期待できそう」と思った株が、思惑通りに上がったら嬉しい、下がったら悲しいみたいな『仮説検証』を楽しむゲーム感覚でやっていました。
妻の方は、優待が良い銘柄をNISA枠の中で購入して、日々の生活の中でちょっと幸せやお得を感じられたら嬉しいという感じでやっていました。
よくいる優待投資家の様な感じですね。
その頃は財布も別々で、今の様にポートフォリオを共有もしていませんでした。
そんな時、2019/10に三菱サラリーマンの愛称でお馴染みの穂高さんがFIREを達成された時の記事がTwitterで流れてきました。
ついに、ついに、7年半毎日思い描いていたセミリタイアを実現しました。振り返れば、労苦ありとも実り多きサラリーマン人生でした。愛すべき豚舎を含め、全てに感謝です。
【念願】30歳で本当にセミリタイアしました。【FIRE】 https://t.co/uvR6aKuC8C
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) October 18, 2019
ちょうど自分自身、20代後半で今後のキャリアや人生設計どうしようとか色々と考えている時期だったという事もあってか、その記事がめちゃくちゃ刺さりました。
特に穂高さんの考え方や価値観が自分とドンピシャだったので、目指すべきはこのライフスタイルだと思って、その日に妻に話してFIREを目指し始め、そこから夫婦互いにポートフォリオを共有して家計全体で資産を管理するという現在の形になりました。
投資方針についても、基本的には各々の方針に口は出さないというルールにはなっていますが、資産を効率的に拡大していくために、自然と個別株中心のポートフォリオから投資信託やETF中心のポートフォリオに変わっていきました。
なので、今でこそ投資信託へ毎月50万円以上投資するというスタイルになっていますが、最初からそうだったわけではなく、徐々に変わっていったという感じです。
以上が、私たち家族がFIREを目指し始めたきっかけについてです。
FIREプランの変遷
次にFIREプランの変遷という事で、当初の計画と修正後の計画についてお話しします。
当初の予定
当初FIREを目指し始めた時の計画では、2030年40歳までに1億円を貯めてFIREするつもりで計画していました。
2030年まで共働きを続けて、入金力が高い状態を維持して一気に達成するイメージですね。
FIRE後のメインの収入源は運用資産の取り崩しという、結構あるあるなパターンです。
共働きを続ければ、毎年600万円程度は貯蓄や投資に回せそうという計算だったので、ちゃんと仕事を続けられれば(これが一番難しい)多分達成できるんだろうなという目標でした。
修正後の計画
ただ、1年前くらいに心変わりして、中間目標として「2022年4月までに5,000万円の資産を築いてサイドFIRE」という目標を追加しました。
「サイドFIREってなんぞ?」と馴染みのない方もいるかもしれないので簡単にご説明すると、生活費の全てを金融資産からの収入に依存するのではなく、生活費の一部を資産収入で賄いつつ、足りない分を個人事業や好きな仕事からの収入で賄うというスタイルです。
全部を資産収入で賄う必要がない分、必要金額が抑えられてFIREできる年を早められるというメリットがあります。
目標金額を5,000万円にしたのは、「1億円の半分で何となくキリがいい」というのと、「5,000万円のうち1000万円を生活防衛資金と追加投資資金として確保し、4,000万円を運用に回して、毎月10万円の追加投資をしていけば、2030年には9,000万円〜10,000万円程度の資産になりそう」という計算ができたからです。
ここでポイントなのは、2030年までに確実に1億円に達するかどうかでは無くて、既に5,000万円くらいのまとまった資産を持っていて、それを取り崩さずに運用できればどんどん資産が拡大していくという事です。
以前にこちらの動画でご紹介したCoast FIREの考え方に近いと思うんですが、投資の元本を貯めたら、目標金額に達するまで手を付けずに生活費だけ別で稼げばいいという考え方ですね。
以上がFIREプランの変遷についてです。
サイドFIREした理由
続いて私が予定を早めてサイドFIREした理由についてです。
ここまでの話を聞いて、人によっては「そんな事せずに普通に共働きを続けていけばいいのに」と思われた方もいらっしゃると思いますので、なぜ私が予定を早めてサイドFIREする事にしたのかについてお話しします。
その理由は、めちゃくちゃシンプル且つ情けない話なんですが、共働きフルタイム勤務で働き続けるのがしんどくなったからですね。
これは本当に情けない理由なんですが、2020年以降は本業もプライベートも状況が大きく変わって、それまでの生活とは違いかなり忙しくなってしまいました。
本業
まず本業についてですが、FIREを目指すにあたって収入を上げて入金力を高めようと考えました。
2019年に違う部署に異動できる社内選考があったので、それに応募して給与の高い部門への異動を申し出て、運よく通過する事ができたので2020年からは新しい部署で働いていました。
異動先の部署は業務内容がそれまでと全く違ったので、毎日新しい気付きや学びが得ながら働く事ができました。
同僚も優秀な人が多くて、付いていくのに必死で毎日を過ごしていました。
大体朝9:00~18:00くらいまで働いて、子どものお迎えに行って帰ってから続きをやるみたいな働き方でした。
大体、夜は20:00くらいまで働いていましたね。
副業
続いて副業についてです。
本業の収入アップだけでなく、入金力を更に上げる事や収入源を増やす事を目的に副業にチャレンジしました。
時間としては、朝に早起きしてやる事が多かったですね。
大体4:30-5:00くらいに起きて、家族が起きる7:00頃まで作業するといった生活でした。
具体的には、メルカリの不用品販売から始めて、ブログやYouTubeもやってみました。
全部は上手くいかなかったんですが、幸いな事にYouTubeは動画制作が思いの外楽しい事もあって続けられて、今ではこうして一つの収入源として成長しました。
副業を通じて色んな人とも繋がれましたし、やってよかったなぁと強く思っています。
プライベート
最後にプライベートについてです。
これまで本業と副業についてお話しした通りで、平日は朝と日中は副業と本業で埋まってしまっているので、それ以外の自由時間は「平日夜」と「休日」だけでした。
なので、その時間で家族と話したり子どもと遊んだりしていました。
ただ、これは自分の要領の悪さがいけないんですが、「どうしても本業が終わらずに残業する」とか、「副業の作業時間が取れずに、平日の夜や休日も副業に時間を使ってしまう」とか、そういう事もあったんですね。
自分が「やばい!動画作成間に合わない!」みたいにしていると、妻が娘を連れてお出掛けしてくれる事もありました。
そういうのを見る度に「自分は家族との時間を犠牲にしてまで何をしているんだろう」と思っていました。めちゃくちゃ情けないですね。
そんな感じで、仕事の面では毎日本業と副業に勤しんで、刺激を受けながらやりがいを持って働けてはいたんですが、そのせいでプライベートの時間を犠牲にしてしまっていたんですね。
本業、副業、家族の時間、それ全部を充実させたいというワークライフバランス重視のワガママさんな自分には、この生活はちょっとキツかったです。
正直に言うと、
もっと家族との時間も取りたいし、
もっと読書や勉強もしたいし、
もっと副業に充てる時間を増やしたいし、
もっと友人たちと遊んだり卓球したりする時間も取りたいし、
やりたい事だらけでかなりストレスを感じていました。
ですので、この状態であと数年間走り続けるのはかなりしんどいし耐えられないなと思って、本業を辞めて、副業と家族の時間に絞ろうと考えて辞めることにしました。
今後の生活について
最後に今後についてという事で、サイドFIRE生活への期待と不安についてお話しします。
本業を辞めると伝えた時に、周りの人から「大丈夫なの?怖くないの?」と言われたんですが、怖さはあまり無かったですね。
前回こちらの動画でお話しした「鳥の目型」の視点の発想かもしれませんが、今ここで仕事を辞めてセミリタイア的な生活を送っても、もしダメそうな軌道修正すればいいだけなので、あまりダメージは無いのかなと思っています。
セミリタイア生活が楽しくて、性にも合っていて、無事に続けられそうならそのまま続ければいいですし、もし思ったより楽しくなくて生きづらさを感じるようなら、また会社で働けばいいと思っています。
とにかく一度やってみて、合わなそうなら修正っていう感じですね。
もし今の状態で色々我慢しながら頑張って働いて、40歳くらいで仕事を辞めてFIREした時に、「もっと早くFIREできたなぁ…」と感じた時の後悔の方が大きいと思ったので、後悔しない様に一度やってみようと思いました。
我が家の場合、妻は職場の都合などもあってまだ来年も働く予定です。
そういう意味でも家庭全体の稼ぐ力が0になるわけではないので、そこも一つ安心材料かなと思っています。
生活費については折半で、私の方は15万円くらいの負担になる予定です。
資産を取り崩さなくても払えるくらい、事業・副業収入を伸ばしていきたいですね。
2023年には妻も仕事を辞める予定なので、その後の生活については今考えているプランもあるんですが、恐らく気持ちは変わっていくと思うので、来年1年かけて色々話しながら決めていきたいと思います。
私自身、社会人になって2回目の無職という事で、自分がどういう気持ちになるのか、自分の事ながら今から楽しみです。
24歳で初めて無職ニートになった時は、お金も無いし、やりたい事もないし、人との繋がりも無いしで、毎日が辛かったんですよね。
「今日も何も生み出さない非生産的な1日を送ってしまった」という自己嫌悪に苛まれる毎日でした。
なので、何か新しいものを生み出そうと毎日必死にガンプラを作っていました。
ただ、当時の自分にはガンプラしか生み出せるものが無かったんですが、今の自分にはYouTubeやブログ、TwitterといったSNSもあります。
また、それらを通じて知り合った素敵な方々もいらっしゃるので、当時の様に自己嫌悪に陥って落ち込み続けるといった、負のスパイラルには陥らないと信じています。
個人的に思う事ですが、自分は働く事自体は嫌いじゃないし、ゲームと一緒で好きな仕事ならずっとやっていても苦痛じゃないので、実はこっちのスタイルがハマるんじゃないかなと淡く期待しています。
以上が、今後の生活についてです。
まとめ
まとめです!
今回は、私がサイドFIREした理由と背景についてお話ししました。
生活費の全てを資産収入で賄おうとする完全FIREのスタイルは、必要資産も多くなって現実的じゃないという事で、資産3,000万円〜5,000万円+副業収入でサイドFIREを目指しているという人は、結構多い印象を受けています。
そういう生活を実践している人は意外と多そうなんですが、それについて発信している人は少ないので、日々の生活の中で気づいた事や、何か役立ちそうなことがあれば発信していきたいと思います。
今回は以上になります。
この記事が何か皆さまのFIRE計画のお役に立ったら嬉しいです。
今回もありがとうございました!