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【5つの批判】FIRE・セミリタイア批判に対して思う事

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ぱすたお
ぱすたお
こんにちは!ぱすたおです。

今回は【5つの批判】FIRE・セミリタイア批判に対して思う事というテーマでお話しします。

動画でご覧になりたい方はこちらからどうぞ!

Contents

はじめに

先日、両学長がFIRE批判に対して思うことを述べる動画を出されていて、とても面白かったです。

まだご覧になっていらっしゃらない方は、ぜひチェックしてみて下さい。

こちらのチャンネルの視聴者の方からも、以前にこういう質問をいただく事がありました。

視聴者の方
視聴者の方
世間でFIREという言葉が知られる様になり、色んな事を言われますが、ぱすたおさんはどう思いますか?

ご質問ありがとうございます。

確かにFIREの認知度が高まり、FIREを目指す人が増える一方で批判の声も多く耳にする様になりました。

こういう声に関しては、基本的に我関せずという感じで、特に気にせずにマイペースでやっていこうよ!というスタンスを取っています。

ただ、今回は両学長が矢面に立って色々と言って頂いているので、その影に隠れる形でFIRE批判に対する自分の意見をこっそりお答えしていきたいと思います。

FIRE批判①そんな節約生活何が楽しいんだ!

楽しいし、過度な節約をしている認識はない

この批判に関しては、恐らく前提が違うのかなと思いました。

FIREを目指す=僧侶の様な質素倹約に努める生活をイメージされているのかなと思いました。

ただ、実際はそうじゃなくて多くのFIREを目指している方がされているのは「支出最適化」です。

「支出最適化」という言葉は、FIRE界の大先輩である三菱サラリーマンこと穂高氏が度々使われている言葉です。

どういう意味かというと、何でもかんでも全て節約するのではなく、自分の価値観に沿って支出を見直すという意味です。

人によってこだわりなど削れない支出はあると思うので、そういう物は残しつつ、削っても問題ない部分を削減して家計をスリム化するという考え方ですね。

ですので、批判であった様な楽しくない節約生活をしているわけではありません。

もしかしたら、中には生活全てを切り詰めて頑張っている方もいらっしゃるのかもしれませんが、それはちょっと自分には真似できないですね。

物事を続けるには「ほどほど」が大事

個人的な考えですが、資産形成に限らず何事も長く続けるためには「ほどほど」の状態を保つ事がいいと思っています。

皆さんも経験があると思うんですが、何かをやろうと決めた時に、ずっとモチベーションが高い状態をキープする事って難しいと思います。

例えば、筋トレ、ダイエット、副業、何でもいいんですが、最初の高いモチベーションに合わせて計画を作って取り組んでも、数日後には挫折するというパターンてめっちゃあるあるですよね。

これと同じで、FIREを目指す上での節約についても、最初からアクセル全開で行くと絶対どこかで気持ちが折れてしまうと思います。

そこで立ち直れればいいですけど、その時に「あぁ、また自分はダメだったなぁ」と落ち込んで諦めてしまうパターンもありますし、そうなったら悲しいですよね。

そうならないためにも、最初から計画やルールも「ほどほど」にしておいて、緩くてもいいのでずっと続けられる様な仕組みを作っておく事がいいと思っています。

例えゆるゆるな計画でも、全力疾走で駆け抜けられる様な超人には敵わないにしても、途中で挫折して諦めた人よりは早く前に進めるはずです。

ですので、あまり節約生活を頑張っている様に見えないから、逆に「そんな生活でFIREできるの?」と心配されちゃうかもしれませんが、そんな時は「自分のペースでやってるから大丈夫!」と答えて頂ければと思います。

FIRE批判②もっとお金を使って社会貢献すべきだ!

みんながFIREを目指して取り組んだら確かに不景気になる

これは両学長も仰っていた通りで、FIREを目指して資産形成に取り組んでいる人は、ちゃんと社会保険料と税金を支払っているので、社会貢献という意味ではちゃんと役目を果たしていると思います。

FIREを目指して蓄財に励む様な人は、税金などを支払った後の可処分所得を蓄財に回して積極的に消費をしないので、その面では確かに経済の循環を止めてしまっていると言えそうですよね。

仮に全員がいわゆる「マネリテ高い勢」になって、浪費や消費を抑えて蓄財に励む様になったら、それは確かに問題になりそうかなと思います。

日本の投資人口は約1,400万人

ただ、これについては「そんな事にはならないからご安心ください!」と思っています。

ものすごく個人的な意見なんですが、日本国民みんなが貯金・投資・節税といった資産形成に励む様な未来は、恐らくこないのではないかと考えています。

特にFIREを目指す様な人は貯金に加えて投資をする人も多いですが、証券保管振替機構(ほふり)によると、2021年3末時点の投資人口は1,406万人(対人口:約11%)という事でした。

コロナショック以降の投資ブームも背景にあり、投資人口は少しずつ増えては来ていますが、それでもまだ全人口のうち11%程度しか投資はしていないのが現状です。

FIREが目的の人は1,400万人のうち13%

また、その投資をしている人の中でも「FIREしたいから投資をしている」という人はかなり少ないんじゃないかと思います。

以前に日経マネーが行った個人投資家の投資目的の調査によると、「早期リタイア」を目的にしている人は全体で13%という事でした。

投資人口1,400万人の中で更に13%なので、日本で早期リタイアを目指すFIREの民は約150万人という事が推計できます。

少し気になったので150万人は都市で表すとどのくらいの規模なのか調べたところ、なんと福岡市、神戸市、川崎市、京都市くらいという事でした。

錚々たる顔ぶれですね。
日本でFIRE村を作って一箇所に集めたらこれくらいの規模の村ができると思うとワクワクしますね。

ただ、実際にはこの150万人の中でも、FIREを実行する人は限られてくると思いますし、そうすると更にFIRE人口は減ると思いますね。

そうなってくると、FIRE実践者はかなーり少数という事になるので、FIRE民がどんなに蓄財に励んでも、そこまで経済へのインパクトはないという事になります。

ですので、FIRE批判をしている人が仰っている「もっとお金を使って経済を回せ!」というご指摘に対しては、申し訳ないと謝りつつも「そこまでインパクト無いから許してください」とお願いしたいですね。

FIRE批判③FIREしたら暇を持て余す!

FIREは働かない自由を得ただけ

この批判に関しては、両学長も仰っていた通り「FIREは働かなくてもいい選択肢を得る事なので、暇になって働きたくなったらまた働けばいい」と思っています。

FIREのRE=Retire Earlyの部分は労働からのリタイアという事なので、今後ずっと働いちゃいけないという事ではないんですよね。

気に入った仕事や好きな仕事が見つかればまた働けばいいし、ライフステージに合わせて仕事内容を柔軟に変えてもいいと思っています。

私自身、今は子どもが小さくて一緒に長く過ごしたいから会社員を辞めて個人事業主になりましたが、子どもが小学校に通い始めて少しずつ親と遊んでくれなくなって時間ができたら、何か別の仕事を始めるかもしれないなと思っています。

実際にそういう風なキャリアを歩まれている方と、ちょうど先日お話ししたんですよね。

Twitterのスペースという参加者同士でお喋りできる機能でお話ししたシングルマザーの方なんですが、その方もお子さんが小さい時は個人事業主で働かれていて、子どもが小学生になった後にまた会社で働き始めたという事でした。

その方の場合、親が個人事業主という事で子どもが少し学校でいづらさを感じた事があった様で、個人事業主でも全然稼げるんだけど社会的な信用のために会社員に戻ったという事でした。

話を聞いていて、もしかしたら数年後に自分たち家族も同じ様な経験をするかもしれないなぁと思って、学びになりました。

FIREした人で、暇を持て余して後悔している人は見た事がない

他にもSNSで知り合った人や、色々なFIRE事例を見ても、暇を持て余して後悔している様な人は見た事がないなぁと思いました。

FIRE前に考えていたやりたい事を一通りやって、それにも飽きたからまた自分でビジネスを始めたり会社員に戻ったりした人はいましたが、FIREしなければ良かったと感じている人はいなかったですね。

FIRE後に暇を持て余して廃人になってしまう様な人だと辛いかもしれないですけど、基本的には暇になったらまた別の暇潰しを探せばいいだけなので、特に大きな問題ではないのかなと思いますね。

それとこれは個人的な意見ですが、FIREを目指して積極的に行動ができる様な人なら、FIRE後も暇を持て余す様なことは少ないと思っています。

よく聞く退職後に暇を持て余してボケるみたいな話は、現役時代に特にやりたい事や趣味を探さずに、やりがいや生きがいを会社から与えられてきた人が陥る問題なのかなと感じています。

ですので、「そんな早く会社辞めて暇を持て余さないの?」という質問に対しては、「もし暇を持て余したらその時考えるよ!」くらいのトーンで返したらどうかなと思いました。

FIRE批判④暴落が来た瞬間終わりだ!

暴落でFIRE計画が崩れるかどうかはタイミング次第

これは一理あるんですが、タイミングによると思いました。

このチャンネルでは何度かご紹介しているんですが、インデックス投資の有名な出口戦略「4%ルール」が失敗するパターンはほぼ決まっています。

それはFIREした直後に暴落があり、資産額が大きく減少した時に取り崩しを行い運用資産を大きく毀損した場合です。

これは通称SRR(Sequence of Return Risk)と呼ばれていて、和訳すると「リターンを得る順番の違いによるリスク」になります。

SRRとは

SRRをざっくり説明すると、次の様になります。
・リタイア直後の相場が良ければ、その後に暴落や大きな調整があっても資産は枯渇しない
・一方でリタイア直後に暴落や大きな調整があった場合、そこで資産を取り崩ししてしまうと、その後に相場が回復したとしても、資産が枯渇する危険性が高くなる

このSRRがFIRE後の資産取り崩しフェーズの大きな問題で、アメリカのFIRE系の記事でもこのSRRへの対策や考え方といった記事はよく目にします。

このSRRについては過去に何度か動画にしていて、対策についてもお話ししているので、よろしければご覧ください。

SRRの対策

この恐ろしいSRRなんですが、対処法もあるのでちゃんと対策すれば大丈夫です。

その対策は次の2点です。
①資産取り崩し率を下げる
②資産を取り崩さない

資産取り崩し率を下げる

①の資産取り崩し率を下げるについては、運用資産の取り崩し率を4%から3.5%、3.0%に下げるというものです。

こちらは4%ルールのポートフォリオと取り崩し率とリタイア年数ごとの成功確率を示した表になります。

これを見ると、取り崩し率を下げると成功確率がグンと上がっているのが分かると思います。

当たり前ですが、取り崩す金額を少なくすれば資産はより長持ちするという事ですね。

ですので、暴落で資産が大きく減っている時は取り崩し率を下げて、支出を下げるか不足分は別で稼ぐなどして乗り切るというのが一つ目の対策になります。

資産を取り崩さない

続いて②の資産を取り崩さないについてです。

これは言葉通りで暴落期間中は資産を取り崩さずに、別の手段で乗り切るというパワープレーですね。

暴落からの回復にかかる期間はまちまちですが、過去を見ると5年程度で回復している事が多い様です。

コロナショックはちょっと異次元の回復の速さでしたね。

ですので、貯めていた生活防衛資金を取り崩したり、その期間はまた働いたり、もしくは個人事業をめちゃ頑張ったりしてその期間を乗り越えるというスタイルになります。

その期間をやり過ごして、相場が回復して上昇相場になれば、資産が枯渇する確率はかなり減ります。

FIRE後はこういう事もあるので、会社を辞めても個人で稼ぐ力を伸ばしておく事が重要になるという事ですね。

FIRE後も積極的に個人で稼ぐ活動をしているという話をすると、「それじゃFIREしてないじゃん!」と怒られそうですよね。

ただ、やはり収入源を複数持っておくと精神的な安心にも繋がりますし、こういう暴落時の心の支えにもなります。

ですので、できれば会社員で働いているうちから色々と始めてみるのがいいんじゃないかと思いますね。

いざとなったらUber Eatsもありますので、チャリ漕いで乗り切りましょう。

FIRE批判⑤FIRE自体が目的になるのはおかしい

FIREは手段は正論。でも目的・目標にしたっていいじゃない

これについての両学長の回答が「ほっといてくれ!」だったのは面白かったですね。

私もちょいちょい「FIREは目的じゃなくて手段」だと言っているので、ここについては両学長の意見とぶつかってしまいました。

ただ、両学長の話を聞いていて、確かに今の環境が酷過ぎてFIRE後の事なんて考えられないという人は、ゆっくり考える時間を作るという意味でもFIREを目的にしてもいいのかなと思いました。

心に余裕がない時は、目の前の事で精一杯で先の事なんて考えられないですよね。

思い返せば、私も1社目を辞めた時は心に全く余裕は無かったので、一旦リセットしてゆっくり考える時間を作るためにも、次は決めてないけどとりあえず辞めるという選択を取りました。

その時は時間はあるけどお金はない状態で毎日しんどかったですが、確かにあの状態で生活に困らないお金があったとしたら、もっと選択肢の幅も広がってただろうし、違う道に進んでいたかもしれないと思いました。

金融資産という下支えがあるのと無いのとでは全然違うので、そういう点では「特に今はFIRE後にやる事は決めてないけど、FIRE後の事はその時に考えます!」というスタンスでも困る事は少なそうですよね。

万が一FIRE生活が肌に合わないと思ったら、先ほどの「FIRE後に暇を持て余す批判」のところでも言った通り、また仕事に戻ればいいだけの話ですね。

それと個人的な意見ですが、FIREという具体的な目標ができてから、それまで何となく過ごしていた日常が楽しくなりました。

ちょっと停滞感を覚えていた仕事に関しても、自分で勝手にFIREする年を定年と考えて取り組む事で張り合いが出ました。

それと我が家の場合、FIREして家族の時間を増やすというのが家族全体の目標になっているので、家族で一緒に目指せる目標ができて日々が楽しくなりました。

ですので、「FIREしたその後の事もちゃんと考えよう!」というのはその通りなんですが、そこは深く考えすぎずに、「FIREできる状態」というのを一つの目的・目標にしてもいいと思いますね。

まとめ

まとめです!

今回は両学長のFIRE批判に対する回答動画に乗っかって、代表的な5つのFIRE批判に対する私の考えをお伝えしました。

批判が出てくる事をネガティブに捉えたり怖がったりする人もいると思いますが、こういう風に色々な批判が出てくるって事は、それだけ注目度が高まっている事の裏返しだとも思います。

注目度が高まれば、目指す人や具体的に調べたり実践したりする人が増えてFIREの知見がますます増えると思うので、勝手にポジティブに捉えています。

こうしてどんどんFIREが目指しやすい世の中になっていけばいいなぁと思っていますね。

今回は以上になります。
これからもしっかり学んで行動して、自由への道を歩んでいきましょう!

終わりたいと思います。
今日も、ありがとうございましたー!

今日が一番若い日!それでは今日も良い1日を!