引き止められて結局辞められなかった話も聞くし、うまく退職交渉するにはどうすればいいんだろう?
今回は、このような疑問にお答えします。
自分もそうでしたが、初めて転職するときは、退職の流れや注意点など色々と不安なところがあると思います。
ですので、今回は「失敗しない退職の進め方」について説明します。
少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。
退職の流れ
まずは退職の流れから確認します。
1.退職願を提出
2.退職交渉
3.退職届を提出
4.引継ぎ
全体的な流れはこのようになります。
期間ですが、民法上は退職日の14日前でいいとされていますが、多くの企業の場合は退職日の1ヵ月~3か月以上前には言うように社内規定で定められています。
勤め先の規定を調べた方がいいです。
退職願を提出
まず最初に、退職願を出します。
退職願はまだ意思表示の段階なので、書式に指定はない場合が多いです。
退職願は必須ではなく、口頭で意思表示でも大丈夫です。
ただし、マニュアルなどがカッチリしている会社ですと、稀に退職願も会社指定の書式が用意されている事もあるので確認してみてください。
提出先ですが、まずは直属の上司(課長、次長など)に出すのが一般的です。
出す時間は始業前、できれば人がまだ少ない時間が望ましいです。
もし直属の上司の出社が遅かったり、周囲に人が多かったりする場合は、
「お伝えしたいことがございまして、10分程度でいいので2人で話す時間を頂けないでしょうか」とお願いしましょう。
大体の上司はここで察するはずなので、断られる事はないと思います。
直属の上司との面談では、退職願を出した理由を軽くヒアリングされます。
ほとんど場合、課長や次長クラスの上司には人事権が無いので、まずは一旦預かって、更に上の人事権を持つ上司や人事担当者などに回されます。
退職交渉
この退職交渉は、更に上の上司または人事担当者との面接で、かなり大事です。
直属の上司に退職願を出した際は簡単なヒアリングでしたが、この場ではがっつり聞かれます。
しかも、上司や人事担当者も、事前情報をインプットして心構えをしっかり作った上で来るので、こちらもしっかりと準備して臨まないと返り討ちに遭います。
大事なポイントなので、後ほど詳しく説明します。
退職届を提出
退職交渉を乗り切ったら、後は正式な退職届を作成して提出します。
退職届は、退職願とは重みが全然違いますので、会社指定の書式がある場合が多いです。
ここまで来たら後は会社の指示にしたがって粛々と進めるのみですね。
引継ぎ
退職交渉と並んで、退職時に重要なのが「引継ぎ」です。
一般的には、退職交渉が終わってもすぐ辞められるわけではありません。
自分が担当している業務、取引先などを後任者に引き継がないといけません。
この引継ぎですが、職場によってはかなりしんどいです。
注意点もありますので、後ほど詳しく説明します。
退職交渉のポイントは、論理ではなく感情で押し切ること
退職の大きな関門である退職交渉のポイントは「論理ではなく感情で押し切ること」です。
なぜかというと、論理は論破されますが、感情は論破しようがないからです。
詳しく説明します。
現職への不満は絶対にダメ
例えばダメな例として代表的なものが、現職への不満です。
■人間関係がつらくて…
・他の部署に異動させてあげるから
・嫌な人がいても、異動があるしずっとじゃないから
■仕事が合わなくて…
・仕事はつらいもの。そんなんじゃどこに行っても通用しないよ
・〇年はやらないと合ってるかどうか分からない。まずは〇年やってみようよ
■労働時間が長くて…
・労働時間が短い部署に異動させるから
■転勤が嫌で…
・転勤エリアを絞れるように交渉するから
上司や人事も、過去に何人も退職希望者と面談しているため、不満に対するカウンタートークはたくさん用意してあるものです。
このような、「現状の不満を解決するために転職する」という論理だと、「現状の不満を解決出来たら転職する理由がなくなる」という論理で返されてしまいます。
オススメは夢や目標を理由にすること
オススメは夢や目標といった、前向きでポジティブな理由にすることです。
前向きでポジティブな理由が良い理由は、個人の想いがベースになっているので反論されにくいという点です。
具体的にはこういう感じです。
■昔からの夢であった〇〇を諦められなくなったため
■学生時代の友人と起業するため
■働く中で○○の仕事に関心を抱き、そちらのキャリアを積みたいと考えたため
個人のこだわりや価値観は、他人がどうすることもできません。
個人のこだわりや価値観は人生の中で積み重ねてきた経験がベースになっているので、それに対して論理で返そうとしても論理の方が弱くなってしまいます。
皆さんも、感情的になっている人を論理的に説得しようとして、上手くいかなかった経験ありませんか?それと同じです。
「あ、もうこの人に何言っても考えは変わらないな」と、相手に諦めさせる事ができればOKです。
ごもっともな指摘には素直に謝ること
相手からの指摘の中には、ごもっともな指摘も多くあります。
そうした場合には、しっかりと謝った上で、それでも自分の意志は固いことを伝えましょう。ここで変に反論してしまうと、相手もヒートアップしてしまいます。
例えば、
■他にやりたい事があるって、入社前に分かっていたことだよね?
おっしゃる通りです。入社までに決められなかったことは本当に申し訳ございません。諦めたつもりでしたが、実際に働く中でその気持ちが大きくなり、我慢が出来なくなってしまいました。
■会社があなたにどれくらいの時間とお金を投資したか分かってる?
そこについては理解していますし、本当に申し訳なく思っております。こちらで学ばせていただいた事を忘れず、次の場所でも頑張る所存です。
■あなたの業務を他の人が担当することになり、他人に迷惑がかかる。申し訳ないと思わないの?
自分のわがままで皆さんにご迷惑をかけることは、大変申し訳なく思います。取引先や職場の皆さんへの迷惑を極力少なくできるよう、引継ぎは最後まで丁寧に行います。
このようにまずは受け止めて、それから自分の意志を伝えるようにしましょう。
引継ぎのポイントは、精神的にキツイ事を覚悟した上で丁寧に行うこと
先ほども述べましたが、退職交渉と並んで退職時に重要なのが「引継ぎ」です。
残りの在職期間で、自分が担当している業務、取引先などを後任者に引き継がないといけません。
引継ぎは精神的にキツイ事も
この引継ぎが、職場によってはかなり大変です。
なぜかというと、退職交渉を終えてから退職日まで「もうすぐ辞める人間」として扱われるからです。
具体的にいうと、新たに仕事を振られる事はなく引継ぎメインになるので、自分は楽になる反面、後任者は大変になります。
人間関係の良い職場なら気にならないかもしれませんが、退職者を裏切り者のような扱いをする職場もあります。
そういう職場だと、退職まで悪口や陰口を言われることもあり、精神的に結構しんどいです。
引継ぎを丁寧に行うことは自分の身を守ることに繋がる
私の友人の事例だと、友人はかなり忙しい会社で働いていた事もあり、同僚に退職を伝えてからは、業務量が増えることで露骨に迷惑がられるようになってつらかったと言っていました。
また、これは私の実体験ですが、退職を伝えて以降、何か業務上でミスをした際に「お前、もう辞めるから適当に仕事してるだろ。迷惑なんだよ。」と、かなり強く当たられるようになりました。
私の場合、退職届を提出してから実際の退職日まで約2か月ありましたので、その間はかなり働きにくく精神的に辛かったことを覚えています。
引継ぎを丁寧に行い、後任者になるべく迷惑がかからないようにする事は退職者のマナーだと思います。
また、退職を伝えた後も丁寧に仕事をする姿勢を見せることは自分の身を守ることにも繋がります。
若手〜中堅社員の退職は大体揉める、円満退職は諦める
最後になりますが、一つ言えることは「若手〜中堅社員の退職は大体揉めるので、円満退職は諦めた方がいい」ということです。
なぜかと言うと、例えどんな理由であろうと、会社からしたら予定外の出来事なので、穴埋めにコストがかかるからです。
特に若手社員は、採用費用、研修費用、育成担当の指導時間、など様々なコストがかかっているコストの塊です。
会社は、将来の成長を見越して若手社員にお金と時間を投資しています。
その投資を全然回収できていない状態で辞められては大損です。
同じ職場で働く同僚も、やっと仕事を覚えてきてこれから活躍してもらおうかと思っていた時に辞められては、今までの教育が何だったのかと思います。
ですので、「円満退職したい」「嫌われずに辞めたい」という気持ちも少しあるかとは思いますが、そこは諦めてある程度の文句は言われる覚悟で行くべきです。
これについては、仕方ないと割り切る必要があると思います。
「すぐ辞めたい」「出社もしたくない」人は退職代行を検討すべき
もし、ここまでの話を聞いて「自分には無理」「すぐ辞めたい」「出社したくない」と心が折れてしまった方は、最後の手段として退職代行サービスをおすすめします。
オススメ度 | |
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強み | 業界最大手、豊富な実績、即日対応 |
費用(正社員) | 50,000円 |
費用(アルバイト) | 30,000円 |
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強み | 簡単、低価格、確実を唯一合法的に可能としている |
費用(正社員) | 29,800円 |
費用(アルバイト) | 29,800円 |
項目名 | |
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費用(正社員) | 29,800円(※キャンペーン価格 通常期:49,800円) |
費用(アルバイト) | 29,800円(※キャンペーン価格 通常期:49,800円) |
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「失敗しない退職の進め方」について説明しました。
まとめるとこんな感じです。
■退職の流れ
1.退職願を提出
2.退職交渉
3.退職届を提出
4.引継ぎ
■退職交渉のポイントは、論理ではなく感情で押し切ること
◎現職への不満は絶対にダメ
◎オススメは夢や目標を理由にすること
◎ごもっともな指摘には素直に謝ること
■引継ぎのポイントは、精神的にキツイ事を覚悟した上で丁寧に行うこと
◎引継ぎは精神的にキツイ事も
◎引継ぎを丁寧に行うことは自分の身を守ることに繋がる
■若手〜中堅社員の退職は大体揉める、円満退職は諦める
■「すぐ辞めたい」「出社もしたくない」人は退職代行を検討すべき
転職活動もエネルギーを使いますが、退職手続きもかなりエネルギーを使います。
ですが、しっかりとポイントを意識すれば絶対に大丈夫です。
覚悟を決めて、頑張ってください!
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
それではまた!